HOSPITALITY & OFFICE
上質な空間ほど、防煙垂れ壁は「見えない存在」に近づける。
ホテルロビー、ラウンジ、オフィスエントランスでは、天井ラインや照明、視線の抜けが空間価値をつくります。防煙垂れ壁も法令対応だけでなく、建築意匠の一部として設計することが重要です。
01 / SPACE VALUE
ホテル・オフィスでは「安全設備が空間の印象を変えない」ことが重要
ホテルのロビーやラウンジでは、第一印象をつくる視線の抜けと天井の連続性が重視されます。オフィスでも、エントランスや共用ラウンジ、吹き抜けなどで開放感を演出する設計が増えています。
防煙垂れ壁は天井から一定寸法下がるため、素材やフレームの存在感が強いと空間を分断して見せます。設計後半で「法令対応として追加」するのではなく、初期段階から見え方を検討すると自然に納めやすくなります。
02 / VISIBILITY
透明性は、景色・サイン・照明を邪魔しないための基本性能
ホテルでは奥のラウンジや庭園、オフィスでは受付やサインを見通せることが空間体験につながります。高透明な防煙垂れ壁なら、区画を形成しながら視覚的な連続性を保ちやすくなります。
パラスモークでは、テンションタイプの高透明シートで全光線透過率92%、パネルタイプで90%を公表しています。数字だけでなく、照明の映り込み、背景の色、斜めから見たときの見え方をサンプルで確認すると選定しやすくなります。
03 / DETAIL
実はシートより「横枠・端部・連結部」の方が目に入りやすい
透明材料を使っても、太いフレームや不自然な連結があると、視線はそこへ集まります。特にホテルの吹き抜けやオフィスの受付では、下から見上げる角度でフレームが強調されます。
テンションタイプは、シートに張力を与えて保持することで横枠をスリム化しやすい構造です。直線的で長い区画では、フレームレス感を活かしやすくなります。段差や変形がある場合は、パネルタイプで天井形状に沿わせる方が全体として美しく納まることがあります。
平面図だけでなく、ロビー入口・受付・エレベーターホールなど「人が実際に見る視点」から断面・パースで確認します。
04 / SAFETY
人が長時間滞在する空間では、頭上部材の重量と破損時の挙動も考える
ホテルやオフィスは日常的に多くの人が滞在します。地震時には構造体だけでなく、天井やガラスなど非構造部材の落下・破損が機能継続に影響することが国土交通省の資料でも指摘されています。
不燃シート製はガラスのような破片飛散がなく、軽量化しやすい点が特長です。パラスモークのテンションタイプはガラス製と比較して約1/30、パネルタイプは約1/10の重量を目安としており、頭上重量を抑えたい空間で検討できます。
05 / COORDINATION
間接照明・ルーバー・サインなど、意匠設備との取り合いを早めに決める
ホテル・オフィスでは、折上げ天井、間接照明、ルーバー、カーテンボックス、意匠サインが防煙区画線と重なりやすくなります。防煙垂れ壁だけを後から通そうとすると、不自然な切欠きやフレーム追加が必要になる場合があります。
防煙区画線を設備設計・照明設計・内装設計で共有し、どの設備を避け、どの位置で垂れ壁を通すかを事前に調整します。複雑な天井なら、段差・クランクに対応できるパネルタイプを組み合わせる方法もあります。
06 / RENOVATION
ホテル・オフィスの改修では、静音・短時間・仕上げ保護まで含めて計画
営業中ホテルや稼働中オフィスでは、工事時間や騒音の制限が厳しくなります。既存ガラスの撤去、養生、搬出、下地補修、取付、清掃を限られた時間で行う必要があります。
軽量な不燃シート製は搬入・施工の負担を抑えやすく、改修の選択肢になります。既存仕上げを傷つけない固定方法、工事エリアの分割、翌朝の使用再開まで含めて施工計画を組みます。
07 / SELECTION
直線的なロビーならテンション、複雑な天井ならパネルを軸に検討
TENSION TYPE
長いロビー・受付
直線的で視界を遮りたくない空間に。横枠の存在感を抑えた納まりを狙いやすいタイプです。
PANEL TYPE
段差・折上げ天井
高さが変わる天井、クランク、円形などに。意匠ラインを崩さず防煙区画を構成しやすくなります。
08 / FAQ
ホテル・オフィスの防煙垂れ壁でよくある質問
Q. 防煙垂れ壁をできるだけ目立たせない方法は?
高透明材料を選ぶだけでなく、フレーム寸法、端部位置、連結位置、照明との関係を整えることが重要です。直線長尺ならテンションタイプが適するケースがあります。
Q. 折上げ天井でも対応できますか?
パネルタイプは段差・クランク・変形に対応できます。天井断面を確認して納まりを検討します。
Q. 稼働中オフィスでも改修できますか?
夜間・休日工事で対応できるケースがあります。搬入経路や養生、騒音制限を含めて事前調査が必要です。
REFERENCE